日時計の丘

小さなギャラリー、小さなホール、小さな図書館

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主人のいなくなった庭(南ドイツ)

家屋も庭もそこに住む人の生活や心情が漂う。この庭は以前は、様々な果樹、林檎、桜桃、洋梨、葡萄、杏子などが植えられ、季節の野菜も豊富だった。婦人が亡くなり、その後を追うように主人もこの庭から去って行ってしまった。
現在は周りの生け垣と大きな胡桃の木だけが残り、あとは芝生だけの庭になってしまった。胡桃の木の根本にひっそりと置かれた白いベンチだけが主人の形見のように寂しげだ。婦人が手入れしていた花もなくなり、広い庭の東の隅に、紅バラがその面影を残すかのように咲いていた。主人のいなくなった淋しい庭にも、胡桃の木だけがさらに大きく夏の影を落とすのだろう。

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