日時計の丘

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「鳥の歌」のカリヨン(ピレネー山脈の麓)

フランコ政権時代、チェロの巨匠パブロカサルスはバルセロナを去りピレネー山脈を超えて小国アンドラの近くの寒村に移り住み、1950年に近くの小都市プラドに、パブロ・カサルスープラド音楽祭を立ち上げた。音楽祭はカニグーの修道院で現在も毎年行われている。カサルスがこの地にやってきた当時、下宿にピアノがなかったため、このホテルで練習させてもらっていた。そのお礼にカタロニア民謡「鳥の歌」のカリヨンを特注してホテルに寄贈した。毎朝9時と夕方の5時に、ホテルの近くを流れる清流の谷に、カリヨンが奏でる「鳥の歌」の悲しげなメロディが響いてくる。それを聞いていると、カサルスの郷土カタロニアへの思いと平和への願いが伝わってくる、と同時に、ホテルの裏を流れる清流とその温泉風景がどこか日本のそれに似ていて、この異郷にあって日本への郷愁を誘い、自然と涙が頬に滲んでくる。

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